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島村楽器テクニカルアカデミー 公式ブログ

音楽技術専門の学校『島村楽器テクニカルアカデミー』の公式ブログ!音楽の職業・仕事を探す人は必見!

弓製作コース フェルール製作の様子

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フェルールという弓のパーツ、ご存じでしょうか。
ちょっとマニアックな響きかもしれませんが、決して弓のみの専用用語ではなく
いろいろな分野の技術でこの名称は使われています。

名前を知らなくても実際の写真を見ると、どの部分かわかるという方は多いのではないでしょうか。
弓のフェルールは弓が馬毛に直接触れるパーツの1つで、弓元で馬毛を平らにまとめるための楔を固定するための留め金です。これがなくても構造上毛が抜けたりすることはないのですが、弦に触れたときに毛の動きが変わり、当然、弾き心地にも影響が出てきます。
また、毛替えをする際には上記した馬毛を固定する楔を加工して作るのですが、このときフェルールの完成度は仕事の進めやすさに直結してきます。
ごく小さな部品ですが間違いなく弓の信頼性の一片を担ってくれている重要なパーツであると言えるでしょう。

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受講生が製作したフェルール(左)、右の写真のような位置に収まります。

さて、ハンドメイドの弓製作ではこのフェルールのように細かい部品も自作するが一般的です。
弓製作コースでもフェルールは板状の地金を加工して1から作っていきます。
作業内容は地金のなましと曲げ・ヤスリ加工・ろう付け、など。
いずれもバイオリン本体を扱うときとはあまり縁がない作業ばかりです。

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フェルールをろう付けする様子

今回のフェルールもそうですが、弓のフロッグ周りのパーツ製作は見ていて面白いですね。