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島村楽器テクニカルアカデミー 公式ブログ

音楽技術専門の学校『島村楽器テクニカルアカデミー』の公式ブログ!音楽の職業・仕事を探す人は必見!

弓製作コース 〜初日の作業②木材選定と荒削りスタート〜

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前回掲載した研ぎのレクチャーが一息ついたところで初日の後半、材料選定に移ります。

資料を用いた座学と実際のペルナンブーコ材※を見ながら講義は進んでいきます。

※現代の弓にはペルナンブーコ(フェルナンブーコ)という材料が使われるのが一般的です。
魔法の杖とまで称される名弓はいずれもこの材が使われていますが、ペルナンブーコは2007年「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約)」に名を連ねるようになってしまい、以前よりも希少な木材となりつつあります。

基本的な木取り(木目や放射組織の向き)の注意点、名弓製作者による木取り違いなどを説明した後、実際にストックしてある材料を1つずつ手に取りながら説明を進めていきます。
校内にあるペルナンブーコ材は既に選別を済ましたものではありますが、判断基準を口頭だけで伝達するのは一朝一夕にできることではありません。実際に取って複数本を比較して見てもらうことで説明した内容の理解を少しでも深めてもらうことができればよいと考えています。
最終的にペルナンブーコの代替え材として特性が近い練習材を1本選んで次の作業に進みます。今回、練習材を使うのは1本目の製作は手順習得を主な目標としているためです。

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刃物の仕立てを終え、材料を選んだところでいよいよ材料の荒削りに入ります。
作業は講師、糟谷先生のマエストロ、Slaviero氏とLazzarato氏に教えて頂いたやり方で進めているとのことです。
削り台を使い左手で材料を固定し、右手に鉋を持ち削っていくというやり方。木目の角度の修正をしながら荒削りを進めていくには慣れると良いやり方のようです。

練習材とはいえペルナンブーコに近い特性を持った材料、かなり硬質です。
また、切り出した状態なので機械加工の跡が残る状態なので、とにかく削りにくいのですが、面が綺麗になり慣れてくるとスルッと削れるようになっていきます。
受講生の方も慣れるにつれて、「弓で木をスルッと削る感触が感じられるなんて思ってなかった!楽しい!」と話していました。