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島村楽器テクニカルアカデミー 公式ブログ

音楽技術専門の学校『島村楽器テクニカルアカデミー』の公式ブログ!音楽の職業・仕事を探す人は必見!

弓製作コース ~初日の作業①道具の仕立て~

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1週間前に開講した弓製作コースの様子、せっかくですので行われている作業の内容ををもう少し詳しく説明したいと思います。

弓製作コースの行程の最初の方ではスティックの荒削りを行うのですが、スタンダードプランでは工具を支給があり、個人の経験や希望に合わせてそれらの仕立てを講義内で行なうことも可能です。


最初に仕立をするのは鉋。鉋とはいいましてもコースで用いるのは日本でよく見られる和鉋はなく、押して使う洋鉋と呼ばれるもので、最初は用途が異なる2種(写真左:ブロックプレーン、写真右:立刃鉋)を仕立てます。

西洋の刃物は最初からある程度、使用できる状態に仕立てられているものが多いのですが (中にはマニュアルや収納ケースがついてくることもあります)、やはり専門性が高くなると自分で用途に合わせて調整することが欠かせません。
弓製作の場合は刃の角度をより鈍角に加工して使用する刃物が多いです。理由は弓に使われる木材はいずれも硬く、特にスティックになるペルナンブーコ材に対して標準の角度のまま刃物を用いると、すぐに刃こぼれを起こしてしまうからです。

初めての研ぎは容易ではなく、最初は砥石に狙って当てたい所とは違う場所ばかり当たってしまい、うまく研げないのが当たり前です。最悪、道具の消耗を著しく進め使い物にならなくなってしまいかねませんが、ここで最初どの様なミスが起こりがちかよく知っている講師のサポートが活きます。

幸い、最初の砥ぎは事故もなく、無事終了したようです。
次は材料選びと削りについて説明します。