島村楽器テクニカルアカデミー 公式ブログ

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管楽器リペア科1年生 フルートの授業風景

こんにちは!管楽器リペア科の鈴木です。
今回の授業ではフルートの「ガタ」と「セリ」についてと「ブロックコルクの成形」を学びます。

まずは「ガタ」と「セリ」についてをご紹介したいと思います。
さて、「ガタ」と「セリ」とはいったい何でしょう??
管楽器リペアの専門知識がある方でないと聞きなれない言葉かもしれません。

ガタ…キイを固定しているネジを完全に締め込んだ状態で、キイとキイポストとの間に一定以上の隙間(クリアランス)が発生し、キイが両端のキイポスト間で動いてしまう状態をいいます。
セリ…一般的にガタの反対の状態をいい、キイとキイポスト間のクリアランスが0mm(メーカー設定数値)以下の状態をいいます。

…どういうことか分かりますでしょうか?
専門的に説明すると上記のようになりますが簡単にいいますと、

古い楽器に良く見られる、「金属の磨耗」が原因で磨り減った分がガタとして発生します。
ビンテージの楽器などメンテナンスされていないもので、キイを操作する際にオイルを注してもガチャガチャいうものに遭遇した方は多くいらっしゃるのではないでしょうか?(これがガタ)
他には楽器をぶつけたり落としてしまったことが原因でキイの動きが鈍く(硬く)なってしまうケース(これがセリ)もあります。

何となくお分かりいただけたでしょうか?
管楽器リペア科1年生は10月より後期に入りまして、技術内容のレベルがグンとUPします。
学生たちは必死です!!
以下その後様子をご紹介します♪

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まずは原先生より説明がありまして…

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次に「スウェージングペンチ」というガタを直す専用の工具の先端を加工します。
いわゆる「バリ取り」です。

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加工が終わったらキイパイプを伸ばしガタを修正する作業です。
芯金という棒状のネジをキイパイプに通した状態でスウェージングペンチで掴み、
キイパイプを引き伸ばします。

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セリの修正はキイパイプの端面を「チューブカッター」で切削し、
バリを取って管体に組み付けて動作をチェックします。


ブロックコルク成形
次にご紹介するのは、トリルキイについている立体的なコルク(ブロックコルク)
を成形する作業のご紹介です。
フルートのトリルキイはツルンと丸い涙型のような形をしていますが、
この微妙なカーブに沿って四角いブロック状のコルクを片刃で成形しなければならないのです。

片刃は直線的な形状をしていますので、これを使ってカーブを描くのは至難の業です。
今まで学んだ板コルクをカットして成形するものとはレベルが格段に違います!!
…もちろん怪我にも要注意で、カットするのにある程度力が必要な上にトリルキイは持ちにくく、
皆キイをクルクルと様々な向きに持ち変えて必死に取り組んでいます。

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刃の入れる角度や少しずつカットすることなど、修正ポイントを原先生より個別でアドバイスを受けています。

だんだんと学生たちも技術レベルがUPしてきています。
その様子をご覧になりたい方は随時授業見学を承っております。
事前にお申込みをいただき時間によりましては講義を聞く事も出来ます!!
学生たちと一緒に管楽器リペアの知識を学び、入学前のスキルアップも夢ではありません♪
オープンキャンパスでは実際に授業の担当講師より指導を受けることが出来ます。
お申込みお待ちしております♪

www.daikanyama-ongakuin.com
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