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島村楽器テクニカルアカデミー 公式ブログ

音楽技術専門の学校『島村楽器テクニカルアカデミー』の公式ブログ!音楽の職業・仕事を探す人は必見!

管楽器リペア技術録No.1~テナーサックス①~

こんにちは!

管楽器リペア科のブログでは学生の様子や学校の様子などを中心に掲載していますが、
この「管楽器リペア技術録」では、講師が実際に修理を行っている様子を数回に分けてお届けします♪

記念すべき第1回目は「テナーサックス」の修理です。
夜間科講師の渡辺先生の元に来た修理品を、代官山音楽院の設備を使って実際に修理!
その様子をご紹介します。


今回紹介するのはテナーサックスのヘコミ修正の様子です。
写真ではちょっと見にくいかもしれませんが、Hi-F♯キイのトーンホールとネックジョイントの境目付近(赤丸の部分)が転倒の衝撃でねじれる様に歪んでしまっています。

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実際にはネックのジョイントも歪んでいるのでネックは最後まで入らない状態です。
ジョイントとの境目付近から2番管(メインパイプ)は『く』の字に曲がってしまっています。
写真では判らないですが、譜挟みの台座も陥没してしまっています。

さて、この修理ですが当然板金修正と呼ばれる作業を行うのですが、その作業の前にまずは歪んでいる周辺のキイなどの部品を外します。
(全部外さないところが重要!理由は…後日)
更にジョイントパーツと陥没しているキイポスト、譜挟み台座の溶接(半田付け)を外していきます。

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部品の溶接を外すと、見えていなかった歪みも更に見えてきます。
これを様々な工具を使用して修正していきますが、方法や使用する工具はその都度違います。
これはきっちりとした基本を元に経験で選択していきます。
今回使用する工具はこちら。

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真ん中に溝が入っている所が重要!(溝の役目については後日紹介します)
この工具はドイツ製の工具で、管楽器専門の修理工具を製造しているメーカーの物を使用します。

この工具を管体の中に入れて、ハンマーやローラーなどの工具を使用し、手作業で修正していきます。

修正が完了すると…

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今回は木ハンマーやハンドローラー、細かい部分の修正に木ハンマーの『柄』なんかも上手く使って修正しています。
詳しく知りたい方は、是非オープンキャンパスに来て直接聞いてください!

これで管体のねじれの修正は終了です。
この後、外した部品を溶接で固定して行きますが、この先は次回のお楽しみ☆

今回使った工具は代官山音楽院に実際にある工具です。
実際に見てみたい!もっと詳しく聞いてみたい!という方は、是非ご来校下さい♪

次回オープンキャンパスは1月24日(土)・25日(日)です。
お申し込みはこちら

夜間科の授業見学は火・水・木曜日の18時30分~20時30で見学する事が出来ます。
特にご予約は必要ありませんが、事前にご連絡頂けると確実です。