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島村楽器テクニカルアカデミー 公式ブログ

音楽技術専門の学校『島村楽器テクニカルアカデミー』の公式ブログ!音楽の職業・仕事を探す人は必見!

バイオリンの塗装に用いる素材達

こんにちは。今年度も残りわずかですね。
バイオリンクラフト&リペア科では先日、大掃除を行い2014年の授業は終了しました。

既に学生は誰も学校にいませんが、講師は休みに入る前にまだ教室でやることが残っています。
道具・材料の点検もその1つで、こういった教室が使用されない時期を利用して次の授業に向けての整備を少しずつ進めておかなくてはいけません。
さて、この点検作業、実施していると日常の授業ではめったに使わない道具・材料を確認できることがあるのですが、せっかくなので、今日はその辺りのお話をしたいと思います。

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写真は、バイオリンクラフト&リペア科の中では普段使わないものが最もよく見られるポイント筆頭、ニスの素材が多く保管されている、塗装室の棚。
ここでは、色々な経緯で集まった使われることがあまりない素材を多く見つけることができます。

開けて早々、いくつか見つかったので、紹介していきます。


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その1:染色材料を砕いたもの。顔料を作る途中の様ですが、止まっています。
誰か先の工程に進める者を求む!

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その2:ちゃっかり樹脂の棚の一角にある精油ニスの材料です。
もちろん学校内では(安全上の理由から)溶かせません。

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その3:昔、寄贈されたものでしょうか?粉状ですが詳細が書いていません。

まだまだありますが、とりあえずこの辺で・・

こういったもの達が、消耗度が高い数種類のレギュラー素材達の影に控えて奥にいます。
もちろん、使用頻度が低いからといってこれらの素材、決して無駄に死蔵しているわけではありません。

学校では使用頻度が高い素材の特長などは教えていますが、かといって、これだけを抑えておけば、他はもう覚えなくてよい、というような虎の巻のレシピが確立される様なことは今も今後も決してないと断言できるからです。バイオリンの仕事は伝統が尊重されるという一面を持っていますが、追求の手を休めることができないという点では他の仕事と一緒でしょう。
もちろん、我々講師も勉強からは逃げられません。(今日、見つかった謎粉の詳細を調べなくては行けません!)

したがって、我々講師の役割としては指導内容の洗練に努めることはもちろんですが、何気ないものから、これが何に使われるのだろう、何故そういう使い方をするのだろう、といった視点での興味が喚起される環境を整備していくことも同様に重要であると考えています。

こういう目立たない素材が、学習意欲を掻き立ててくれるものと期待して、また棚の奥に戻します。そして、いつか呼び出されて、活躍してくれれば嬉しいですね。できればレポートのサンプルとかではなく、ニスの材料として!

本科の1年生は冬休み中の課題としてニス関連の調査を出されたようなので、そろそろ出番かもしれません。

教室は綺麗になり点検も済みました。後は新年を迎えるのみです。
長文、お読みいただきありがとうございます。皆様の2015年が良い年でありますように。
また、来年もバイオリンクラフト&リペア科をよろしくお願いいたします。