読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

島村楽器テクニカルアカデミー 公式ブログ

音楽技術専門の学校『島村楽器テクニカルアカデミー』の公式ブログ!音楽の職業・仕事を探す人は必見!

管楽器リペア科~大人の座談会~

代官山音楽院には高校を卒業してすぐにご入学される方が大半ですが、大学を卒業して、仕事を辞めて、高校・大学を卒業してお金を貯めて、という様に、大人になられてからご入学される方も大勢いらっしゃいます。このブログをご覧になられている方の中にも、検討されている方がいらっしゃるのでは・・・?しかし、今から通うのは不安、抵抗があると思われている方も多いはず!

そこで、現在管楽器リペア科に通う大人の皆さんによる座談会を開催♪入学するまでの様子を伺いました!

f:id:daikanyama-ongakuin:20141226173836j:plain f:id:daikanyama-ongakuin:20141226174124j:plain

Q1.代官山音楽院へ入学する前は何をしていましたか?

河村:私は理系の大学に4年間通って、卒業してからすぐここに入学しました。
久末:私は高校を卒業して5年間銀行員として働いていました。本当は高3の進路を決めるときにすごく東京に出たかったけど、双子の兄が大学進学で、二人とも東京に出すのは辛いと言われ、一旦就職してお金を貯めようと思って就職して、5年間働いて一生懸命お金を貯めました。
美濃:私は3年間工業系の大学に通って中退し、1年間フリーターで働いてお金を貯めていました。
藤社:医療系の大学に1年半通い、2年生の前期で中退しました。その時にここを受験して合格したので、4月に入学するまでの間はアルバイトをしてお金を貯めていました。進路としてリペアなんて全然考えてなくて、親が病院に勤めていて興味があったから、臨床工学に進みました。大学1年生のときにコンクールに出るためにバスクラの修理が必要で、大学の指揮者の先生に話をしたら、担当している高校に丁度リペアマンが来るから一緒においでよと言われ、実際に行って会ったリペアマンが小野先生でした。
全員:えー!!!
藤社:実際に目の前で見てこういう仕事も有ったんだ!と思ったらもう、それしか見えなかった。
美濃:じゃあきっかけは小野先生だったんだ!
藤社:そう。
美濃:偶然だったの?
藤社:偶然。
河村:すごいね。
藤社バスクラを修理してもらったときに、こういう学校があるんだって知って、調べたら代官山音楽院が出てきて受験して、最初の授業で小野先生が出てきて、あれ?って思った。この高校知ってますか?って聞いたら、知ってるよって言われて、あの時お世話になった藤社ですって言ったら、あぁ!って。

Q2.入学を検討するきかっけはなんですか?

河村:私は就職活動をしている時にリペアマンの仕事を知って、内定が決まっていた所もあったけど、この道にすごく魅力を感じて。ずっと一生続けていくものだから、一生続けていくって考えたときに内定先の仕事は続かないかなって。それでこの道に進もうと思いました。やるからにはちゃんと学んでリペアマンになろうと思ってここに来ました。
美濃:じゃあ就活してる時にリペアマンいいなって思ったってこと?
河村:そう。
美濃:最近なんだね。内定は理系の?
河村:そう、医療系のSEとか、医薬品の営業。
美濃:私は中学校の顧問の先生がちょっと楽器を直せる人で、ガスバーナーで楽器を直したのを見てかっこいい!と思って。高校生の時に中学の先生のことを思い出して部活の先生に相談したら、狭き門だし、安定もしないから将来のことを考えると応援出来ないと言われた。リペアより大学行った方が就職の幅も広がるし、専門学校は大学出てからでも行けるから、本当になりたかったら大学出てからでもいいんじゃないって言われて。それで大学に入学して吹奏楽部に入って。だけど、結局リペアマンの夢は諦めきれず、大学で他のことやってみて部活へのやる気と学業へのやる気の差がありすぎて、違うんだなって思って、後悔したくないから入学しました。ちゃんとやりたいって思ったのは大学に入ってからで、それまでは自分でも分かってなかった。
久末:意外にみんな最近なんだね。
河村:ずっと音楽はやってたんだけど、音楽関係の仕事に就きたいともずっと思ってて、けど薬品系の研究とかもしてて、そっちしか道が無いって思って、ずっと押さえてた。リペアっていうのがどうすれば仕事に就けるのか分からなくて、就職活動を通してたまたま見つけて、こういう学校があるんだと思ったら、そっちばかり気になっちゃって。
藤社:あー同じだ。
河村:それで大学の部活に教えに来て下さる先生がいて、その方に相談して、こういう道もあるよって教えてもらいました。だから、リペアっていう仕事自体が明確になったのは就職活動を通して。
久末:私は高校の時にリペアに来てくれた方が島村楽器の方で、すごく仲が良くて、色々な話をしていく上で、学校の古い楽器とかを、本当はやっちゃいけないんだろうけど、ちょっとやってみる?って言ってくれて、分解とかをやってみた。こういう世界があるんだって思ったし、私はクラリネットをやっていたから、いつか自分の楽器を自分で直せるようになったらかっこいいなって思ったのがリペアの道に進もうかなって思ったきっかけです。

f:id:daikanyama-ongakuin:20141226180051j:plain f:id:daikanyama-ongakuin:20141226180118j:plain

Q3.入学を決める際に不安だと思ったことは?

美濃:ずっとやりたいと思っていたリペアだけど、学校入ってみて、大学の友達の反対を押し切って来たのに、違うなって思ってしまったらどうしようっていう不安はありました。今のところは大丈夫!入ってからは気持ちが上がってる!!実際にリペアマンとして働いている先生方に話を聞いたり、原先生や金澤先生の技を見ると憧れますね。
藤社:大学中退っていうのがあるから、これから先、就職の時に障害になるんじゃないかって不安。
全員:あ~
久末:逆に私はすごい強みなんだよね。5年間っていうキャリアって結構大きいと思うから、それだけはしっかり頑張ろうと思っていた。5年目にキャリアの道に進むか支店長とも色々話をしたときに、私はこのままこの道に進んでもきっと良いと思うけど、何かやり残したことがあるなって引っかかって、お金も貯めたしまだ若いし、やれるんだったら今年しか無いかなって。親ともすごく揉めたし、働いていたら色んなことも分かるし、周りの目もすごく気にしました。
河村:私は、入る時の楽しみと入った後の将来を天秤に掛けるっていうのがすごくありました。
藤社:やりたいことやってるから今はすごく楽しいけど、その先を考えたら・・・
河村:すごい不安はあるよね。全員がリペアマンになりたくてこの学校に来ていると思うから、そのうち何人がリペアマンになれるのかっていうのは考えました。学校決めるときもそれを重視して決めたし、色んな学校を見て絶対就職先は聞くようにしてました。
美濃:でも、結局は自分次第じゃない?技術だからさ。私も最初は色々見てるときに「就職率どうですか?」って聞いてたけど、今も就職先見つかるかな、というよりも見つけなきゃって思うし。だから、あまり頼るのは良くないのかなって考えるようになった。
久末:結局は自分次第だからね。
美濃:まだ社会出てないし、学生しか味わってないからなぁ。でも私達の周りも大学院に行かない限り皆働いてるじゃん。焦るよね。早く働きたくならない?
河村:すごく焦る!
美濃:皆社会人として働いてて、先輩がこうで、お客さんがこうでって聞くと、そうなんだ・・・って。早く働きたくなる。

f:id:daikanyama-ongakuin:20141226175325j:plain f:id:daikanyama-ongakuin:20141226175548j:plain

Q4.10代が大勢いる中に入っていくことについて

美濃:私はそこは大丈夫だった。周りの友達には「美濃ならいけるよ!大丈夫、大丈夫!」「だよねー」って来ました。私、弟と妹がいるから、年下と関わることに対する抵抗は無かった。結構下のテンションに合わせられちゃう自分がいて、楽しめちゃうから逆に楽しみだった。
久末:私はすっごく怖かった。飛び込むことに対してすごい恐怖があって、猫被っちゃって。やっぱり考え方も皆より上になっちゃうし、理論的なことも言っちゃうから。クラスメイトっていうよりは後輩みたいな感じかな。同じものを学んでるけど、何か困ってたら手伝いたいなって思う。けど、自分も自分で必死だからちょっとすみませんって言う時もあるし・・・
河村:私面倒みちゃう。気になっちゃうし。
美濃:気になるよね。
河村:本人もすごい頑張ってるから。自分の知識を自分だけでシャットアウトしたくないし、教えたくなっちゃう。
藤社:こんな方法もあるよってなるよね。
久末:それが、私はすごい羨ましいんだよね。
美濃:二人とも自然に出来てるからね。
久末:向こうにとって迷惑じゃないかなとか、向こうも年上だと思って接してくれてるのかなっていう不安があったから、入学した当時はこれから私という存在をどういう風に確立していこうかと。仕事モードの久末っていうのじゃ駄目だって思ったからすごい考えた。
美濃:年上として扱われるってこと?
久末:そうそう。オープンキャンパスに来たときに谷内先生から説明を聞いて、確か年上とか二十歳過ぎてる子ってどれくらいいますか?って聞いた記憶がある。そこはやっぱりこの学校に入る上でこういう人もいるし、私みたく一回就職したけど夢を追いかけてやってるよっていう人もいるよ、っていうのにすごく親近感が沸いて安心した。私と同じような気持ちで来てる人がこの学校に通ってるっていう意味では、安心していけるかなって思って決めました。

f:id:daikanyama-ongakuin:20141226180233j:plain f:id:daikanyama-ongakuin:20141226180255j:plain

Q5.みんなが今のように意識が高くなったきっかけは?

美濃:私は単純に好きなことが出来るようになったからやる気が出た。内容によっては今でもやる気出ないことはあるんだと思う。
河村:私は就活を経験したから。一番自分を見つめられる時間があるから色々考えて、就職の厳しさも味わって変わった。
久末:あと人と話すことってやっぱり得る物が多い。人からの影響っていうのもすごい大事だと思うんだよね。藤社くんもそうだけど、そういう道を知らなかったことに対して、何かのきっかけがあったからその道を知ったっていうのもあるし。それは例えばテレビであっても携帯であっても人との会話であっても大事だと思うから、人と話して色んな物を知るっていうことが、見つめ直すきっかけにもなるし、新しい道も出来るし、会話をするっていうのはすごく大切なことだと思うので、あまり自分の殻に閉じこまらず、ちょっとでも良いから人と話をしてみると良いかなって思う。

Q6.同じように迷っている人に、同じ立場に立っているからこそ言えることは?

河村:私は大学で進路相談をしていて、行きたい企業もあって、「そのために今までどんなプロセスでどういうことをしてきたかっていうのが重要だよ」、「ただやりたいだけじゃなく、そのために実際どう動いてきたかをちゃんと考えなさい」って言われた。その言葉があったから、私自身、学校で技術を学ぶだけじゃなくて、学校からの手助けもありながら島村楽器でアルバイトもさせていただいて、営業の技術も身に付けようと思ってるし、将来のために今どういうことが出来るかっていうのをどんどん考えていくのが良いと思う。10代のうちは特に、若いからまだまだ色々出来るし、ましてや専門学校だからそういうことを明確に考えていった方が良いかなって思いました。
美濃:大学辞める時に、リペアマンになりたいっていうのだけを言ってて、そしたら皆は大学出た方が良いよって言う中で一人だけ、「辞めるのは反対しないけど、それを目指すなら何が必要なのか、お金はどれだけ掛かるのか、目指すことは本当に可能なのかどうかをまずはっきりさせた方が良いんじゃない」って言ってくれた人がいた。学校に入ってからはリペアマンになるために必要なものも先生達を見ていて知識とかこういう技術があったらとか、人との接し方とか、そういうものが明確になってきた。何が必要なのか分かって、それを自分で取りに行くことが大事かなって。
久末:高校時代は学校に行きたいっていう思いでお金を貯めようと思って就職したけど、実際に働くとそれどころじゃなくなるのが現状。1年目は覚える仕事内容も多いし、2・3年経つとやる仕事も増えるってなったときに、すごく切り替えるのが難しい。そこで止まっちゃう人もいると思う。やっぱりやりたいことはやった方が良いなって、自分の中で気持ちの整理が出来たのがすごく強かった。周りからの反対はもちろんあるだろうし、自分のキャリアとかの問題もあると思うけど、やらないで後悔するよりも、やってみて違ったんだなって思って一つ消化してから次のことを始めた方が絶対人生上手くいくと思うし、「やれば良かったなー」とか、ずっと後ろめたい何かモヤモヤした気持ちで過ごしていくよりは、そういう気持ちがあるんだったら、すごく不安だと思うし怖いけどやらないよりはやって下さい!やるためにはもちろんお金も掛かるし、周りの協力も必要だし、入ったからには、自分のために就職するのもそうだけど、背中を押してくれて応援してくれた親や友達や会社関係の人とかにも、会社を辞めて就職しましたよっていう意思表示も込めて就職したいな、しなきゃいけないっていう気持ちはすごい大きい。
藤社:大学時代にリペアを見つけて、それしか見れなくなっちゃって。元々音楽が良いなって思ってたから、リペアを見つけて、大学で一応勉強してたけど、テレビで音楽のこと取り上げてたら、つい目が行っちゃって。その様子を見てた親が察してくれて、「好きなことやりな」って一言。もうそれで、なってやるって感じだった。
美濃:良い親だね。ちゃんと見てるね。
藤社:そういう面では親の一言で一気に決心がついたかな。大学の先生にもちゃんと辞めますって言わなきゃいけないじゃん。教授の部屋に入って行くときすごく恐くて、こういう理由で別の進路を選ぼうと思いますって言ったら、「良いんじゃない」って。「ダラダラ勉強続けて勉強が嫌だから辞めるっていう理由じゃないし、好きなこと見つけたならそれに突き進む方が良いよ」って言ってくれたから、やっぱりそれで良いんだって、背中押された感じで。
美濃:担任から言われると安心感あるよね。
藤社:自分でやりたいからやるんだ!ってだけだと後で気持ちも弱くなっていくけど、親も先生も一言言って下さったからすごい励まされた。ただ、僕は2年生の前期で辞めたから9月から入学までの間にお金稼ぐためにバイトもやってたんだけど、これから技術を学んでいくから工具の使い方とか基礎的なこととか、学校からサポートレター届いてたし、楽器の構造とか自分で色々調べて独学で楽器がどういう物なのか、どんな構造をしているのか、あらかじめ勉強してからここに来て、授業に耐えられるようには準備をしてた。事前の準備はやっぱり大事だなって思ったし。知らない工具を見て何だこれとか、想像も出来ない使い方とかあるんだけど、ある程度色んな使われ方知っていると、楽器を直していく上でこういうことに使うんだろうなっていうのは想像が出来る。まだそんなに修理した訳じゃないけど、こんな症状があったらこういうの使えて良いんだろうなっていう想像で工具は選べる様になった。
美濃:ちょっと知ってる方が、頭に入ってきやすいもんね。
藤社:こういう風に使うんですよって授業で言われたのが初めてじゃないのは結構強かったかな。

f:id:daikanyama-ongakuin:20141226181338j:plain f:id:daikanyama-ongakuin:20141226181350j:plain