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島村楽器テクニカルアカデミー 公式ブログ

音楽技術専門の学校『島村楽器テクニカルアカデミー』の公式ブログ!音楽の職業・仕事を探す人は必見!

バイオリンクラフト&リペア科 秋の院外授業レポート2013~弦楽器フェア編

楽器フェア出展と院外授業

秋のバイオリンクラフト&リペア科は、「弦楽器フェア」一色になります。弦楽器フェアでは、毎年、2年生の楽器展示による代官山ブースの出展と院外授業として会場の見学を行っています。特に2年生は展示する楽器の仕上げが控えているため、疾風怒濤の勢いで(!?)楽器の仕上げに取り組んでいくことになります。

楽器フェアについて

ここで、「弦楽器フェア」について簡単にご説明致します。
楽器フェアとは、日本におけるプロフェッショナルの弦楽器技術者(バイオリン、ギター、マンドリンなど)を中心に構成される日本弦楽器製作者協会が主催する1年に1度の弦楽器の祭典です。毎年11月上旬に、皇居のすぐ傍にある「科学技術館」(最寄駅は九段下駅竹橋駅)で開催され、延べ3000~4000人の来場者があります。
今年は11月1日(金)~3日(日)の3日間にわたって開催されました。
詳しくは日本弦楽器製作者協会のホームページをぜひご覧ください。

楽器フェアへの関わり~出展と学生アルバイト

楽器フェアは、技術者及び法人が展示を行う機会のため、周りに並ぶ楽器はプロの作品ばかりですが、代官山音楽院は協会のご厚意により、学校として毎年出展し、そこでバイオリンクラフト&リペア科の学生作品を展示させていただいています。
もちろん、学生達は日々プロを目指して楽器製作に取り組んでいますが、弦楽器フェアでは、プロの皆さんの胸をお借りする形になるため、出展前や最中は緊張の連続です。毎年、フェアの期間中、忙しい間を縫って多くのアドバイスを先輩諸氏からいただいており、本当に感謝しております。
また、昨年からは、会場の巡回やクロークなど弦楽器フェア中のサポート係に当音楽院の学生もお手伝いとして参加させていただくようになりました。特に講師からは指示をしていないのですが、多くの学生が積極的に志願をしていて、その姿勢を嬉しく思います。

2013弦楽器フェア

楽器フェアへの道のり

今年度は例年よりも良いペースで楽器作りが進んでいましたので、予定では、「今年は余裕をもって完成し全員無事に出展することができました!」とご報告ができるはずだったのですが…
実際には、塗装の磨きが前日までかかってしまいました。

出展までのスケジューリングは、とても重要で毎年の課題でもあります。2年生は、それぞれアルバイトなどで時間が限られている中、団結し、出展まで毎日のように一所懸命作業に取り組んでくれました。
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学園祭後の楽器製作の作業の様子


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楽器の搬入から展示設営も学生が協力して行います

院外授業~午前・「弦楽器フェア」見学

楽器フェアの開催初日は、院外授業として、1・2年生全員で2年生の作品や会場内の見学をしました。
見学の合間には、出展されている企業や工房の方々、そして卒業生が当音楽院のブースを訪ねてくれる姿もありました。

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院外授業集合写真(左)展示の様子(右)

父兄の方々、卒業生はじめ多くの方に来場・試奏いただきました

プロ演奏家による地下ホールで開かれている試奏会も聴きに行きました。今回は、佐々木亮さんによるビオラの試奏です。佐々木さんの演奏は普段アンサンブルの縁の下で目立ちにくい、ビオラが持つ魅力をわかりやすく伝えてくださるすてきな演奏で、次はビオラを作りたいと思った学生も多かったのではないかと思います。講師もしばし仕事を忘れて聴き惚れてしまいました。製作者それぞれによる楽器の違いも感じることができ、とても興味深かったです。

院外授業~午後・「秋の展示試奏会2013」見学

午後は、場所を変え、弦楽器フェアの会場近くで開催されていた篠崎バイオリン工房主催の「秋の展示試奏会2013」を訪問させていただきました。

1年生は、イタリアの材木業者バックマン・トーンウッドの材木を見ながら、山本先生による木材選定レクチャーを受けました。当音学院では、授業で使用する材料はすべて支給していますが、この様な場をお借りし、木材選定について勉強することができるのはとても貴重なことです。
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木材選定レクチャーの様子(左)、おまけでいただいた特製チロルチョコ(右)


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2年生は楽器を1台以上作り終えているため、
昨年より細かく見ることができたはずです


2年生は、何度か木材選定を経験をしてきているので、こちらでは主に展示されていた現代イタリアの製作者M.I.Piccinotti氏を初めとする展示楽器の試奏や、ニス仕上げについての説明を聞くことができました。

院外授業後も、閉会時間まで会場見学をする熱心な学生たちの姿が見られました。

来年に向けて

今年の弦楽器フェアにも、代官山音楽院ブースに大勢の方がご来場くださいました。
来年は、今年よりもグレードアップしたバイオリンクラフト&リペア科の姿や展示をお見せできるように励んでまりますので、来年もぜひご来場ください。

また、今年も数多くのアドバイスと助力をくださった方々や、各出展ブースや日本弦楽器製作者協会員の皆様にこの場を借りて心より御礼申し上げます。