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島村楽器テクニカルアカデミー 公式ブログ

音楽技術専門の学校『島村楽器テクニカルアカデミー』の公式ブログ!音楽の職業・仕事を探す人は必見!

モンドムジカ2012 研修旅行レポート 3

モンドムジカ会場

クレモナでの2日目はいよいよモンドムジカ見本市を見学する日になります。

モンドムジカ見本市とは毎年この時期にクレモナで実施される国際的な見本市で、
特に擦弦楽器属(豆知識:演奏するときに弓を必要とする楽器のことです)とピアノ関連の楽器・道具・材料などの展示が多いことで有名です。
世界各国から出展や買い付けを目当てに業者が集まるのですが、今年は同市内で3年に1度実施されるA.ストラディバリ国際弦楽器コンクール開催の年でもあります。
そのため、出品のために渡伊してきた個人製作者も多く集まり、いつもは静かといわれるクレモナ市内はいつにない活気に溢れ返ります。

さて、前置き長くなってしまいましたが、クレモナ2日目の様子をお伝えしていきます。
この日の予定はモンドムジカの会場で半日を過ごし、午後15:00から前日に表彰式を見たA.ストラディバリ国際コンクールの楽器展示場に向かうことになっています。

朝はモンドムジカの開場時刻10:00に合わせて出発しました。
少し余裕を持って到着しましたが、開催初日ということもあってか、会場に着いたときには既に開場を待つ人が入り口に多く集まっている状態でした。


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モンドムジカ会場前の様子

そのため、開場後は当初、混雑することを心配したのですが、中はそれを紀憂とさせるほどの会場の広きで驚かされました。
展示のブースを少なく見積もっても300 以上、慣れていなければ会場図を持って歩いていなければ迷子になりそうな広さです。

それでは、実際に、どのような展示がされていたのか、例を少し上げていきたいと思います。

木材ブース

モンドムジカ来場者の多くは、よい材料を選別し購入することを1つの目的としている方も多いのではないでしょうか。
その期待に応えるかのように会場内はとても多くの楽器用木材が出展されており、特に人気がある材木展示場は開場間もなく人が多く集まる人気ぶりでした。
学生も自習用の製作材料、修理材、将来のストックとして、それぞれの計画をもって材料を選んでいた様です。
目的に添ったものは無事、手に入ったでしょうか。


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木材展示場の様子 活気に反比例し皆さん真剣な表情で選別
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これだけ多いと見るのも大変です。

楽器ブース

楽器自体は個人製作家の楽器やメーカーでの展示が主としてあります。
下記写真にある古い楽器がガラスケース内に並べられている展示場はオークションの業者のもので、オークションにかけられる名器といわれる有名な作品も並んでいました。
こういった貴重なものは丁寧な修復をされて現代まで、残っているものが多く、楽器作者の特徴を捉えるため、修理の勉強をするために、熱心に見入っている方も多数見られました。


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ガラスケース内には名前が良く知られる製作者のものも
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つぶさに楽器を観察する夜間部生と高倉先生

道具ブース

道具類では製作・修理道具、楽器に付けるパーツやケースといったものまで新製品の発表が盛んに行われていました。
メーカーが直に出展しているときは、気になっている点を質問できる良いチャンスです。
また、これだけの出展があると思わぬ探しものやアイデア品に出会えることがあり、そこが面白いところでもあります。


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製作・修理に用いる様々な道具類も出展(左)、豊富なニスの材料を扱うブース(右)

その他

規模が大きいと、様々な展示ブースがあります。予想していない展示に思わぬ発見があるのもこのメッセの特徴でしょう。


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イタリアの銘器ファツィオリ(左)、修復中スタインウェイ(右)の展示様子
ピアノの出展はバイオリンについでの多さを誇ります。

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周りとはちょっと異なる雰囲気で目を引く出展なども・・

会場はお昼を挟んでほぼ、半日を過ごしました。前払いを基本とするフェア会場の飲食店ではお昼ごはんにたどり着くにも言葉の壁があり、四苦八苦して学生もいましたが、
皆さん弦楽器技術者の意地にかけてお昼ご飯を獲得していました。

コンクールの展示会場に出発

さて、活気あふれるモンドムジカでの半日を終えた後は、昨日発表会があったA.ストラディバリ国際弦楽器製作コンクールの出展楽器の展示を見に行くべく会場に向かいました。


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コンクール展示会場となった建物は、今後弦楽器の一大センターとして活用される予定があるとのことでした

残念ながら展示会場の中は受付係員の方から撮影禁止と言われたため、写真をお見せできないのが残念です。
何百という新作楽器が世界中から集まって展示されている様子は、遠目から見ても圧巻でした。
また、ほとんどの楽器は、様々な角居苦から見ることができるように会場の専用スタンドにつるしてある状態で展示されています。さすがに、触れることは許されていませんが、目の前で見ることができることは大きなメリットでしょう。
学生も食い入るように楽器を見ていましたが、技術カを高めていく上でのポイントを一つでも得ることができたのなら、この研修の意味はあったでしょう。学内から一歩外に出て世界の弦楽器技術の潮流と、頂点を競う楽器群に囲まれ、皆、これからの勉強に向かうモチベーションを高められたものと思います。